睡眠障害を引き起こす自律神経失調症と眠る前の自律神経のコントロール方法

睡眠障害を引き起こす自律神経失調症と眠る前の自律神経のコントロール方法

私達は、日中には仕事や勉強、家事、育児などの活動をします。活動をすれば、体には疲労が溜まります。溜まった疲労は、夜、睡眠をとることによって回復されるので、健康を維持するためには、睡眠はとても大切なことです。

睡眠によって疲労を回復するためには、睡眠時間をきちんと確保することが重要だと思う方は多いでしょう。睡眠時間が短ければ、体への疲労回復効果は少なくなりますから、睡眠時間の確保も重要なことです。

そして、忘れてはいけないのが睡眠の質です。朝、目覚めた時に体がすっきりとしていて、「ゆっくり休めた!」と感じられる時と、眠ったはずなのに体から疲れが抜けきらないことがありますよね。

これは、熟睡できているかどうかで変わります。熟睡できていれば、体は疲労回復が出来ているので、すっきりするのです。睡眠をとるにしても、熟睡できた方がいいのです。疲労の度合いやストレス、病気の影響で熟睡できないこともあります。

アトピーや喘息などの身体的症状が睡眠を妨害して熟睡できないこともあります。また、うつ病や自律神経失調症は、睡眠障害を併発することも多いです。

今回は、自律神経失調症と睡眠について特集していきたいと思います!

自律神経のバランスが乱れて引き起こされる自律神経失調症

私達の体には、自律神経という神経があります。この神経は、呼吸や血圧など体を維持するために必要な働きと密接な関わりを持っています。自律神経には、交感神経と副交感神経があります。

どちらも大切な神経で、それぞれ働くタイミングが異なります。交感神経は、活動をしている時に必要な神経で、緊張をしている時に働きます。副交感神経は、リラックスしている時に働きます。

眠る時には、副交感神経の働きが優位になっていると、寝つきが良くなります。そのため、眠る前にリラックスをすることが快適な睡眠に繋がると言われているのです。

交感神経は緊張している時に働く神経ですから、眠ろうと布団に入っても、交感神経が優位になっていれば、脳は覚醒した状態になり、なかなか寝付けなくなります。

このように、自律神経は睡眠と深い関わりがあるのです。そんな自律神経に異常をきたせば、睡眠にも影響が現れます。

通常時は、気温の変化や精神的なストレスなどの刺激が与えられたとしても、自律神経が体内の状態を一定に保ちます。しかし、刺激が長くに渡って続いていると、自律神経のバランスが崩れてしまいます。

自律神経は、交感神経と副交感神経がバランスを保って成り立たせていますが、このバランスが崩れてしまうことで、自律神経失調症になるのです。また、自律神経失調症を引き起こす原因としては、ストレスなどの刺激だけでなく、ホルモンバランスの変化も挙げられます。

女性は、月経、妊娠、出産、閉経などホルモンバランスが変化することが多いため、男性よりも自律神経失調症になりやすいと言われています。では、自律神経失調症は、どのような症状が現れる病気なのでしょうか?また、どのように治療をすればいいのでしょうか?

症状と治療

まず、自律神経失調症の症状について見ていきましょう。

自律神経は、血管の収縮や呼吸、内蔵の働きなど様々なことと関わっています。そのため、現れる症状も多く、人によって現れる症状が違うこともあります。

例えば、身体に現れる症状には、食欲不振、吐き気、頭痛、便秘、冷え、ドライアイ、耳鳴り、目まいなどが挙げられます。精神的な症状には、集中力の欠如、いらつき、感情の不安定さなどが挙げられます。

人によってタイプが異なりますが、なかなか寝付けなかったり、眠っても夜中に目が覚めてしまったり、起きる予定の時刻よりも早くに目が覚めて寝付けなくなってしまう睡眠障害も自律神経失調症によって引き起こされます。

次に、自律神経失調症の治療について見ていきましょう。


自律神経失調症は、治療をする時には神経科や内科を受診しましょう。自律神経失調症は、心とも大きく関わっていますので、心と体の両面から治療を行うことが大切です。

自律神経失調症を治療する時には、薬を使って体の面から症状を取り除く治療、カウンセリングなど心の面から症状を取り除く治療、指圧やマッサージによって体の症状を取り除く治療、生活習慣を見直す生活指導などが行われます。

熟睡することは疲労回復であり、体調を治すのに必要不可欠

体や精神面など様々な箇所に症状が現れると聞くと、自律神経失調症は治すのも難しい病気に思えますが、適切な治療を受ければ治せます。治療をする時には、その人の症状に合わせて行います。

もしも、睡眠障害が症状として現れている人ならば、体を休ませるために睡眠導入剤などが処方されるでしょう。筆者も過去に自律神経失調症になったのですが、筆者の場合は、睡眠障害の症状もあったので、睡眠導入剤で寝つきを良くしていました。

不眠症でも、睡眠障害でも、質のいい睡眠をとれていなければ体は休めません。体調を崩した時には、休息が必要になります。風邪をひいて病院に行っても、薬を飲んでしっかり休息を取るように言われます。

体調を治すには、しっかりと眠って休息をとり、体の疲労回復をすることが必要不可欠です。睡眠障害などによって眠れなければ、その他の症状が悪化したり、体力がなくなる原因にもなりますから、処方されたのなら睡眠導入剤などの薬の力を使って休んだ方がいいのです。

睡眠障害は、寝つきの悪いタイプ、眠りが浅くて何度も目が覚めるタイプ、起床する予定の時刻よりも早くに目が覚めてしまうタイプと、人によってタイプも異なります。睡眠障害では、寝つきが悪いことで悩まれる方が多いです。

眠りたくても眠れないと焦ったり、イライラしたりします。これらのタイプを見てみると、眠りが浅くて途中で目が覚めてしまうタイプは、途中で目が覚めてしまうにしても、一応は眠れているので、他のタイプと比べると大変ではないかのように思えます。

途中で目が覚めてしまうタイプは、眠れていても睡眠自体は浅い眠りですし、何度も
目が覚めてしまうので、眠れていたとしても熟睡できていないので疲労回復効果は薄いです。

どのタイプにしても、当事者は苦しいのです。薬を使った治療法ならば、その苦しみを緩和できるので体も休めますし、睡眠について悩まなくてもいいので心も少しすっきりとします。

薬を使わずに自律神経をコントロールする方法

睡眠導入剤などが処方されていない場合は、薬の力に頼れません。また、薬の力に頼ることに対して抵抗感のある方もいらっしゃるかもしれません。薬を使わずに、不眠を解消する方法はあるのでしょうか。

自律神経は、睡眠に大きく関わっています。自律神経失調症になると自律神経のバランスが乱れてしまいますから、当然、睡眠にも影響が出ます。眠る前に自律神経のバランスを整え、眠りに適した状態に近づけるように努力をすれば、薬がなくても質のいい睡眠に繋げられます。

ここでは、筆者が心療内科でお医者さんから教えてもらった方法をご紹介します。

この方法は、眠る前に布団の中で行います。布団に横になり、目を瞑り、右腕の力がだんだん抜けていくのをイメージし、その後、同様に左腕、右足、左足とそれぞれイメージをします。

次に、右腕の血行が良くなり、だんだん温かくなっていくのをイメージし、左腕、両足についても同じようにイメージします。これだけでも、自律神経の興奮は抑えられ、副交感神経を優位にすることが出来ます。

この方法を行う時の興奮状態の程度によっては効かない場合もありますが、副交感神経を優位にするためのリラックス法とも言えますので、眠るまではいかなくても、興奮もある程度鎮められます。

是非、一度お試しください。

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