老人性うつと女性特有のうつ病

老人性うつと女性特有のうつ病

最近、雑誌、テレビ、新聞などのメディアで"うつ病"について取り上げられることが多くなりました。ストレス社会と呼ばれる現代の日本では、100人に5人くらいの割合でうつ病になり、うつ病は心の風邪と言われるくらい身近な病気になりました。

だれでもうつ病にかかる可能性はあるのですが、特に、真面目、几帳面、完璧主義、仕事熱心、責任感の強い性格の人がうつ病にかかりやすいと言われています。うつ病は、原因も人それぞれですし、現れる症状も人それぞれです。また、うつ病により、不眠で悩まされる人も多いです。

ですから、「うつ病かな?」と思ったら専門の病院を受診して、うつ病ならば自分に合った治療を行っていかなければなりません。様々な年代の人がかかるうつ病ですが、女性は男性よりもうつ病患者数が多く、加齢によりうつ病になる方もいらっしゃいます。

今回は、加齢に伴ううつ病と女性のうつ病について特集していきたいと思います!

老人性うつ

うつ病は、誰でもかかる可能性のある病気ですが、加齢に伴い、うつ病になる方も存在します。ご高齢の方がなるうつ病は、"老人性うつ"と呼ばれています。また、高齢になると、認知症になることもあります。

そのため、ご高齢の方がぼーっとしていることが多くなったり、動作が鈍くなったり、理解力が低下したりすることから周囲の人が「認知症かもしれない。」と気になって、ご高齢の方を病院へ連れて行くと、実は認知症ではなく、老人性うつであることもあります。認知症なのか老人性うつなのかは素人では判断が難しいので、「おかしいな。」と思ったら、周囲の人がご高齢の方を病院へ連れて行ってあげるようにしましょう。

うつ病になる原因は様々ですが、老人性うつの場合、大きな原因として挙げられるのは喪失感です。高齢になると、家族、伴侶、友人など周囲の身近な人を亡くすことが多くなります。老人性うつは、大切な人を亡くした精神的ショックによって、うつ病を引き起こすことが多いのです。

その他にも、身近な大切な人の死を経験することによって、年を取ることや死を再認識し、老いや死への不安や恐怖が高まり、孤独感によってうつ病を引き起こすこともあります。また、年を取ることで喪失するのは大切な人だけでなく、社会的な立場などもあります。

それまでにはバリバリと仕事をこなしていても、高齢になって第一線を退いて退職することにより、自分の居場所を失った気分になったり、仕事がなくなったことで時間ばかりを持て余し、何をしていいのかわからなくなって自分に対する自信を失い、うつ病になることもあります。

また、高齢になるとどこかしら体調がよくない部分があることも多く、不調が慢性化しやすくなることもあり、健康を損ねたことが原因でうつ病になるケースもあります。例えば、病気や怪我で寝たきりになったり、家から出ることが少なくなった時に起こりやすくなります。

病気や怪我で家から出られないのもそうですが、高齢になると老化現象で足腰が弱って外出する機会が減り、人との交流も減ることが多く、こうしたことから孤立感を感じて、うつ病になることも多いです。

老人性うつも、通常のうつ病と症状が似ており、全身倦怠感、疲れやすさ、不眠、気分が沈みがちなどの症状が現れます。しかし、疲れやすくなったりしても、「年が年だから。」と本人も周囲の人も気にすることが少なく、重症化してしまうこともあります。

ですから、周囲の人は年齢で片付けるのではなく、気を配ってあげる必要があるのです。また、ご高齢の人は精神科に行くことに抵抗を感じていることが多く、「うつは弱い人間がなるものだから、自分はならない。」と思い込んでいることもありますので、うつ病は特別な病気ではないことを説明して、精神科に抵抗があるのであれば心療内科へ連れて行ってあげるようにしましょう。

老人性うつは、孤独感や老いによる無力感から発症することが多いので、草むしりでも掃除でもいいので、ご高齢の方が「自分が必要されている。」と感じられる場面を作ってあげるようにしましょう。

また、老人性うつになってしまっても、そうやって誰かから必要とされていることを実感出来れば、回復にも繋がります。

更年期の女性のうつ病

一般的に、男性よりも女性の方が、うつ病になりやすいと言われています。男性よりも、女性の方がホルモンバランスの変化が起こりやすいことや、社会的・環境的なストレスにさらされていることが原因として挙げられます。

男性ホルモンのテストステロンは、増減があったとしても、高揚したり憂鬱になったりと気分が変動することはありません。また、加齢に合わせてテストステロンの分泌量や濃度は減少しますが、テストステロンの減少によりうつ病を発症するリスクが高くなるわけではありません。

しかし、女性ホルモンであるエストロゲンは脳内のセロトニン系神経の機能と密接な関係にあるため、エストロゲンの増減が女性の気分変動に大きく関係します。更年期になると、エストロゲンの分泌量は減少します。そのため、更年期はうつ病を発症しやすい時期と言われています。

エストロゲンの減少により、体のホルモンバランスは乱れ、自律神経のバランスも悪くなるので、うつ病の症状が現れやすくなります。また、この時期には、子育てが一段落し、子どもが自律するなど、女性を取り巻く環境も大きく変わります。そういった環境の変化がストレスとなって、うつ病の原因となる場合もあります。

更年期にはうつ病でなくても、落ち込んだり、ちょっとのことで悲しくなったりと気分が変動しやすくなります。ですから、「更年期になったからかしら?」と放っていると、実は更年期による変化ではなく、うつ病であることもありますので、気になる場合には気軽に病院へ相談してみましょう。

産後うつ病

出産は、一生を通して、女性の人生の一大イベントです。子どもが生まれれば、母親となってその子どもを育てていかなければなりませんから、出産を終えた女性が情緒不安定になることがよくあります。これは、マタニティ・ブルーという心理現象で、通常は出産から1カ月もすれば自然に治まることがほとんどです。

マタニティ・ブルーの診断基準なるものはありませんが、症状としては、うつ病よりは軽度の抑うつ感、不安感、焦燥感、睡眠障害などが挙げられます。しかし、出産から1ヵ月以上経ってもマタニティ・ブルーが治まらない場合には、産後うつ病に移行している可能性があります。

赤ちゃんが生まれると、泣き止まなかったり、ミルクを飲まなかったり、便が出なくなったりと、女性の毎日は赤ちゃんへの不安でいっぱいになります。こういった不安や、陣痛、分娩の苦しみ、赤ちゃんの世話による睡眠不足などがストレスとなって、うつ病の原因となります。また、ストレスだけでなく、出産をすると女性ホルモンのバランスも大きく変わるので、ホルモンの影響でうつ病になりやすくなりますし、出産前にうつ病を経験している人の場合は、出産を引き金に再発する可能性もあります。

産後うつ病の症状には、疲れやすさ、不眠、集中力・判断力の低下、不安感、焦燥感、無力感、罪責感、頭痛、肩凝り、胃痛、下痢、便秘、食欲減退、目まいなどの通常のうつ病と同じような症状の他に、育児に神経質になったり、「自分は母親失格だ」と自分を責めたり、子どもに愛情が湧かなくなったり、無関心になったりします。

産後うつ病が長期化してしまうと、子どもにも影響が出ますし、自殺願望が起こりやすくなる可能性もありますので、「子どもを産んだばかりだから仕方がない」と自己解決せずに、気になる症状が続く時には、専門の病院を受診するようにしましょう。

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